文章力は読書量に比例するのか

編集者と連絡するとき、何気ないコミュニケーションでさえ文章力が確かめられている気がして怖い。どうも、石川です。

執筆・編集におけるいい言葉の作り方ってなんだと思いますか? 僕は、読書量だと思っています。

文章力=読書量のワケ

なぜなら、媒体の目指す方向によって伝えたい相手が多様化する時代のなかで、「いい言葉」の価値基準は異なると考えているからです。

大切なのは、時代や相手をどれだけ見据えて作るのかが肝心なのではないでしょうか。

例えるなら、主に「オモコロ」や「SPOT」で知られるヨッピーさん。

もはや誰もがご存知だと思いますが、彼の魅力は、誰がみても理解できる分かりやすい文章だと考えています。

なんとなく誰でもできそう……ですが、難しい話の本質をとらえ分かりやすく文章を書くには、相当な知識と柔軟性が必要です。かつ、童心をくすぐるユーモア溢れる文体やテンポは、「誰でもわかる」を前提に、漫画やアニメなどの文脈を汲んで成り立つことが多いように感じます。

参考記事:銭湯神ヨッピーが語る!東京都内のおすすめ銭湯&交互浴のススメ | SPOT

対して、「灯台もと暮らし」や「ジモコロ」で度々話題となるくいしんさん。

このブログの読者のほとんどの方はご存知だと思いますが、彼は、とにかく言葉選びが巧みだと考えています。

一度だけ取材現場に立ち会う機会があったのですが、聞くこと話すことすべてが「プロの聞き手」として成り立っていました。相手も気持ちよさそうに話すもんですから、立ち会う立場としても非常に楽しい時間だったと感じるほど。

ここ1年くらい「どうしたらそんな文章が書けるのか」ということを、ずっと聞いてきました。そんな彼が話すことは「とにかく本を読みなさい」でした。

参考記事:人生を変えた本はなんですか? | YOKUBARI

ただ、こればっかりは中立的な視点で伝えられているか分からないので、とにかく記事を読んでみてほしい。相手がを尊重して、1文たりとも退屈しないほど丁寧に噛み砕いた文章に、背中を押された方も少なくないでしょう。僕は、そのひとりです。

参考記事:幸せの価値観は、ひとつじゃない。ロンブー淳さんがクラウド遺言サービス「itakoto」をプロデュースする理由【ジョブチェンジを学ぶ#4】 | 灯台もと暮らし

このように、いわゆる「王道」はなくても、文章力は鍛錬を積むことで上達すると考えます。他にも、上手な文章を書くライター・作家、コピーライターさんは、例外なく読書家です。

いい文章を書こうと思うなら、読書の質を保つことが肝心なのではないでしょうか。僕自身、読書にかける時間やお金は惜しみなく使うように心がけています。

さいごに

言葉の達人である、糸井重里さんはこんなことを言っていました。

必要なのはセンスでも才能でもなく、真面目に考えること。すらすらとでたらめを書く技術がどれほど上がったところで心には響きません。どんなに不器用でも真剣な眼差しで目を見ながら『頑張ります』と言われたら言葉は拙くても期待しちゃうじゃないですか。文章もそれと同じでしょう。

出典:トレンドサプリ「糸井重里インタビュー 読み手に伝わる文章の極意」 | COBS ONLINE 

読書量を増やして変わった言葉を使えばいい、という問題ではありません。なるべく普通の言葉を使い、そこに時代感を加えていくこと。電車のつり革広告のコピーだって、きわめて普通の言葉で成り立っています。

大切なのは、日々更新されていく時代感をキャッチし続けること。それは、日々の読書量に関係してくると考えています。それから、相手にいかに伝えるかということを念頭に真面目に考えていけば、いい文章を書くことも、決して難しくはないはずです。